医療機器業界の転職ノウハウ

4 今後の転職作戦 転職市場の変化

今後の医療機器転職市場について

2008年サブプライム問題に端を発する世界的な金融危機の影響により国内の企業も大幅な減益減収となり、希望退職、人員削減を発表した。2008年夏頃までは売り手市場と言われた国内転職市場の現状と今後を解説。

2008年アメリカのサブプライム問題から火が着いた一連の金融危機の表面化、9月のリーマンショック以降はほぼ全業界、全業種で業績が悪化した。その結果、固定費削減のために人件費のカットや採用中止・延期を行う企業が増加した。そんな中で医療業界の医療機器企業は、新製品の発売等で健闘しており、他の業界ほどに求人数も減少していませんが、人材ニーズが高い反面、採用条件は一段とハードルが高くなり、優秀な人材にみに絞り込む傾向にあります。

現在の医療機器の転職市場は
1 求人案件の条件・資格・人物像の傾向に変化ー職務経験内容、資格、能力レベルがよりシビアに具体的に!
2 求職者の増加(応募者数の増加)ー比較検討が行われ選考スピードの長期化傾向!

以上のように応募者にとり狭き門となり、適任な人材が見つからない場合は採用延期のケースもあります。
すべての業界・業種・職種で言えることですが、採用のハードルは昨年と比べ一段と高くなっています。昨年までだったら確実に内定がとれた人が今年はNGとなるケースが見られます。企業の人を見る目は一段と厳しくなっています。また面接回数が増えたり、比較検討による選考期間が長くなったりと、より時間をかけてじっくり応募者を見極めようとする姿勢がうかがえます。

医療機器業界と言っても企業により扱う物も、カルチャーも異なります。しかし何より大きな共通点は、患者さんの健康、生命にかかわる事業である点です。高い意識、つまり論理観や使命感を維持できる人が求められ、責任ある仕事に従事できることを喜びとして受け止める方に適している業界です。
近年医療機器業界はM&Aが盛んに行われ、その結果、大手企業の多くが欧米などの外資系企業で、欧米の企業カルチャーや英語に対する理解力を求める傾向にあります。当然のことながら専門性も高く問われ、創意工夫(課題解決能力)、語学力等も重要性が高い業界です。

以上から

1 採用する際の資格・適性など厳しいのですが、傾向というか「ステレオタイプ化」が見えてきている。業種・職種・地位・ひいては企業ごとにこの傾向が分かれるが、これを知ることが必要
2 自身の経歴・仕事上の技能を漫然と把握するのではなく、筋道立てて経験・把握する必要がある。これは将来志向のキャリアプランにおいても、すぐ前の転職活動においても必要です。

さらに転職作戦でのポイントとして:

3 医療機器企業が正社員の選考基準を厳しくしている背景には「資格経験の適性が合致して必要条件、その人材の性格・行動力・対ストレス性などの心理面に も面接で確認して十分条件」(=すなわちコンピテンシーを導入、米国系医療機器大手の採用マネージャー)という流れが目立っています。医療機器企業は 外資系企業が多いのがその理由です。

[ 目次 ] [ 次へ ]